2018/06/18 16:10

例えばホール等に常設の1台のピアノを使用して色んな演奏者が順番に代わる代わる演奏するといったイベントがありますよね。
同じピアノを使用しているにもかかわらず、弾く方によってそのピアノの響きはだいぶ違うことに気付かれると思います。
ライブハウス等のドラムセットも同様で、同じドラムセットでも叩く人によってだいぶ違います。
ピアノやドラムといったアコースティック楽器に限らず、エレクトリックな楽器の場合も実は同様です。
憧れのギターヒーローが使っているのと同じギター、アンプ、エフェクターなど全部揃えても同じ音は出ません。
(お金かけて買い揃えて「いや~同じ音がするんだよ!」って喜んでいる方には申し訳ありませんが)
それは結局、フィンガリングやピッキング、スティックワーク、ペダルワークなどトータルな意味での「タッチ」が奏者によって違うからなのですね。
この「タッチ」こそが奏者の音の個性を決めていると言っても過言ではなく、上手な奏者の方はどんな楽器を使っても「その人の音」にしてしまうものです。

私は珈琲もまた然りと考えています。

もちろんドリップなのかプレスなのかサイフォンなのかといった別でも変わってくるでしょうし、それぞれどんなメーカーのどんな器具を使うかでも変わってくるということはイメージしやすいと思いますが、結局は楽器同様淹れる人の「タッチ」で決まるというのが本質だと思います。

自家焙煎というのはいわば楽器メーカーになるのと同じであって、自分はそこは信頼できる職人さんにおまかせするというスタンスだから自分の店での自家焙煎にこだわらないのだという話を以前書きました。
つまり私は自分で演奏するギター同様、珈琲を淹れるということに対しても一流の演奏家でありたいのです。
だからこそ「タッチ」が一番出るハンドドリップにこだわっています。

オーダーからお出しするまで私一人でやっているお店なのでお待たせすることもあるとは思いますが、ぜひ私の珈琲のタッチを試しに来ていただきたいと思います。